ラティス、JT の大容量データを軽量 3D の XVL に変換可能に – 64 ビット環境で XVL 変換するソフトを製品化

世界レベルの基本性能を持つ 3D 軽量化技術 XVL は、自動車、造船、航空機など大量の部品から成る製品開発をする製造業において広く利用されています。一方、昨年末、国際標準化機構 ISO から世界標準 3D フォーマットとして認定された JT フォーマットは、CAD データの長期保管形式として自動車業界を中心に利用されています。

JT は CAD データを精密に戻せるという特徴を持つので、主に設計分野で利用されてきました。JT の主要ユーザーである自動車メーカーで扱うデータは、車全体で CAD で数ギガバイトに達するため、JT 形式でもデータ量が巨大になり、後工程での利用には制限がありました。一方、XVL は JT データを数パーセントまで軽量化できるので、設計検証から後工程まで広い範囲で利用されています。

そこで新製品では、JT データを 64 ビット PC 環境で XVL に変換可能にしました。32 ビット環境では変換不可能であった 100MB 規模の、部品が数千部品ある自動車やバイクと言った大容量データを変換できるので、後工程での作業指示やイラスト作成での 3D データ活用が可能になります。

ラティスは長期保管された JT 形式の 3D データを有効活用する手法を提供することで、製造業の QCD 改善に貢献していく考えです。

※ リリース時点の情報です。