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ラティス、トヨタ自動車の出資を受け開発体制を大幅強化

1999年12月3日

ラティス・テクノロジー株式会社は、、トヨタ自動車株式会社のトヨタベンチャーファンドから 1999 年 11 月 18 日、9500 万円の出資を受け、インターネット環境用の 3D 基盤技術の開発体制を大幅に強化する。ラティス社は、3D データのネットワーク利用のためのソリッドカーネル開発、形状軽量化開発という基礎技術開発を進めてきた。今回、この資金を利用して、製造業向けにソリューションとして提供するとともに、さらに、世界標準となる 3D の基盤技術開発を促進する。同時に、ラティス社では、郵政省テレコム・ベンチャー投資事業組合(郵政省と(株)ジャフコをメインとした初の官民合同ファンド)からの出資 2500 万円を受けることも決めた。今回の出資により、ラティス社の新資本金は 2 億 5000 万円となる。

トヨタ自動車では、ラティス社の開発した 3D 軽量表現技術の XVL、形状処理ツールキットのラティスカーネルなどの 3D 基礎技術をインターネット利用のビジネスに幅広く活用していく考え。一方、ラティス社は、すでに、3 次元 CG や CAD データのデータ量を 1 / 100 以上に軽量化する XVL 技術の開発に成功している。この技術を利用すれば、インターネットを通じた 3D データの転送時間を大幅に短縮できる。この技術の国内外の CAD / CG ベンダーへの技術供与、また、電子モールなどのネットビジネス向けの用途開発を通じ、独自規格 XVL の普及を目指している。ラティス社では、今回の資金を利用して、XVL を利用したソリューションを構築するクロスメディア事業部を創設、EC を対象としたアプリケーションサーバービジネス、特にラティスの 3D データを活用した WEB ソリューションを提供していく。

今後、次世代の WEB 環境記述言語である XML と、XVL の軽量 3D 表現を融合、軽量な 3D 形状にアニメーション機能やテキストやイメージへのリンク機能を持たせる。また、XVL を編集するためのオーサリングツールやアニメーションまで含めて再現する XVL Player を開発する予定。ラティス社では、これら基礎技術を利用して、3D 情報を含むデジタルドキュメントやインターネット上の 3D マガジンなど、今後、ネットワークで必要とされる 3D データ活用を実現するソリューションを次々と提供していく計画。

ラティス・テクノロジーはインターネット上での 3D ソリューションを提供するために97年11月、慶応大学教授の千代倉らが中心となり、ファモティク株式会社の支援の下、設立したネット関連のベンチャ企業。ネット転送に最適な 3D 表現を実現した XVL 技術をベースに、非常に軽量なソリッドモデラーのラティスカーネル、3D デザインツールのラティスデザイナー、XVL の表示のための XVL Viewer 等の開発を進めている。

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