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CADデータを高速伝送 – ラティスとエリジオン、ソフト開発生産性向上のためのCADデータ圧縮、ヒーリングソフトを共同開発
2000年11月27日
ソフト開発のラティス・テクノロジー(東京都、鳥谷浩志社長)とエリジオン(静岡県浜松市、小寺敏正社長)は、自動車メーカーなどが3次元CAD(コンピュータによる設計)で作製した設計図面をインターネットで高速伝送できるソフトを共同開発した。情報量が膨大なCADデータを最大三百分の一に圧縮するラティスの技術とエリジオンのデータ翻訳・修正技術を組み合わせた。伝送時間を大幅短縮し、設計図面を協力企業や海外工場にネットで送り生産方法を指示するなどの用途を見込む。製造業の開発期間の短縮や経費削減につなげる。
12月1日に3次元CADデータの圧縮ソフト(20万円)と、CADデータの自動修正機能付き圧縮ソフト「CAD Doctor」(30万円)などを発売する。エリジオンの米国法人を通じ海外メーカーにも売り込む。
3次元CADデータは情報量が数十メガ(1メガは百万)-数ギガ(1ギガは十億)バイトと多く、そのままではネット伝送に長い時間がかかる。CADデータを圧縮することにより高速伝送が可能になり、設計部門内での共同利用にとどまらず、関連企業や下請けでも共用できる。イラストレーターに外注していたホームページやパンフレット掲載用の画像をCADデータを使って自動作成すれば、外注費も削減できる。
ラティスは3次元の静止画像や動画を独自の規格に変換して情報量を圧縮する技術を持つ。エリジオンは複数の異なる規格のCADデータを自動翻訳したり、CADデータの書き間違い部分を自動修正する技術を持ち、イラスト作成ソフト大手の米アドビシステムズなどと取引実績がある。
ラティスは千代倉弘明慶大教授の研究成果を事業化するため1997年に設立。千代倉教授は会長を務め、トヨタ自動車などの出資を受けている。エリジオンは3次元CADソフト開発のアルモニコス(静岡県浜松市)創業者の一人である小寺氏が独立し、昨年設立。現役の東大助教授を取締役に迎えている。
用語説明
XVLとはラティス・テクノロジーが開発した、世界トップ水準の3D基本性能を持つ3D軽量化技術です。製造現場に蓄積された3次元CADの大規模データを活用するソリューション基盤として、国内外の数多くの企業で採用されています。
※XVLはラティス・テクノロジー株式会社の登録商標です。その他記載されている会社名および製品名は、各社の登録商標または商標です。
■ ラティス・テクノロジー株式会社について
ラティス・テクノロジーでは、デジタルトランスフォーメーションの重要性が叫ばれる中、DX時代を先取した「CAD+1」「Casual3D」「3Dデジタルツイン」の 3つのコンセプトに基づき、軽量3Dフォーマット技術「XVL」をベースとした様々な3Dソリューションを開発・提供しています(詳細:企業概要)。
当プレスリリース関するお問い合わせ先
ラティス・テクノロジー株式会社 担当:福原
TEL:03-3830-0333