3D作業指示 - XVLソリューション | 製品・ソリューション

ソリューション概要

近年、熟練者の減少や多品種少量生産の拡大により、多能工の需要が高まる一方で、人材確保の手段として外国人労働者の採用も増加しています。こうした状況下においても、製造業におけるQCD（品質・コスト・納期）課題の改善は欠かせません。当社では、その解決策として、3Dデータをベースにした「工程アニメーション」や「実績収集機能」を備えた、誰でも直感的に理解できる 3D作業指示ソリューション をご提案します。

出典：経済産業省『2024年版ものづくり白書』第2章「就業動向と人材確保・育成」より

出典：厚生労働省『労働経済白書（令和６年版労働経済の分析）』第２章「雇用情勢の動向」より

ソリューションの狙い

製造現場において、QCD（品質・コスト・納期）に関する課題の解決は、継続的な競争力の維持・向上に不可欠です。しかしながら、近年では熟練工の減少や外国人労働者の増加といった人材構成の変化により、従来のやり方では改善活動そのものが難しくなってきているのが現実です。

現場レベルでは、このようなQCDの課題に起因するさまざまな困りごと（手戻り、誤解、作業ミスなど）が日々発生しており、近年ではその傾向がより顕著になっています。

さらに、班長や作業員といった現場の実務者レベルで原因を見ていくと、以下のような課題が浮かび上がります。

✔ 情報の伝達に時間がかかる
✔ 作業内容の理解に個人差がある
✔ 手順の解釈が統一されない
✔ 教育・訓練の負荷が高い

これらの根本的な要因として挙げられるのが、現在も多くの現場で使われている「2Dベースのドキュメント」です。2D図面や紙資料依存する情報伝達手段は、視覚的な認知負荷が高く、直感的な理解が難しいうえ、作業履歴などのトレーサビリティも十分ではありません。こうした状況を打破するには、情報の視覚的なわかりやすさと、一貫した管理が可能な3Dデータを活用したソリューションの導入が鍵となります。

現場課題に効く、3D作業指示ソリューションの2つのアプローチ

アプローチ1 工程アニメーションで“誰にでも伝わる”作業指示を実現

当社の3D作業指示ソリューションでは、XVL Studioシリーズの一つである、XVL Studio Standardの工程編集機能を用いて、部品の組み付けや工程順序を3Dアニメーションで表現することができます。これにより、作業の流れやポイントを視覚的に直感で理解できるため、作業経験の浅い人や日本語に不慣れな方でも、内容を素早く正確に把握できます。完成したアニメーションは、XVL Studioや無償の3Dビューワ「XVL Player」で閲覧できます。さらに、Lattice 3D Reporterを用いることで、3Dモデル付きのExcel帳票として出力することもできるので、現場への配布・共有にも柔軟に対応します。

アプローチ2 3Dによる実績収集で、現場トレーサビリティを強化

従来の紙帳票や手書き入力による実績管理では現場のリアルな情報をタイムリーに把握することが難しく、トレーサビリティの確保にも課題がありました。ラティスの3D作業指示ソリューションでは工程アニメーション付きのXVLコンテンツをそのままWebで展開し、作業指示と実績収集を一体化する仕組みを提供しています。このソリューションは、XVL Web3D Manager（XVL Web3Dコンテンツの作成・管理・配信システム）をベースに、マルチデバイスからアクセス可能な3D作業指示画面を通じて、作業中の情報入力や結果報告が可能になります。その結果、現場での入力情報がそのまま実績として収集され、トレーサビリティの強化、業務の可視化、改善活動の加速に直結します。

DEMO XVL Web3Dコンテンツ

画像をクリックすると3D組立指示のXVL Web3Dコンテンツを実際に操作できます！

（画面説明）

さらに、こちらの動画ではDEMOコンテンツをより詳細にご紹介していますので併せてご覧ください。

【補足】 XC-Gateとは？：株式会社テクノツリーが開発・販売している、帳票をExcelでカンタン電子化する現場帳票電子化ソリューションです。XVL Web3DコンテンツとXC-Gateが連携し、XVL Web3Dコンテンツ側で入力した実績情報をXC-Gate側で帳票形式で管理・閲覧することができます。

特徴

3D作業指示ソリューションは、効率的な作成・配信を実現します！

3D CADデータを軽量フォーマットのXVLに変換し、XVL Studio Standardで工程検討を行います。作成した工程に対してはアニメーションを付加し、編集が完了したXVLデータをXVL Web3D Managerにアップロードすることで、自動的にXVL Web3Dコンテンツが生成されます。その後は、サーバ上でコンテンツの管理・配信を一元的に行うことが可能です。